いったい何だったんだ(笑)
数多くの謎を残したまま(笑)
終わっちゃった(笑)
ビデオで見てからまだそんなに経ってないのに
結末を忘れてしまった。
ビデオパッケージの思わせぶり以外印象に残らない作品。
鑑賞後の正直な感想は「凝り過ぎだよ…」
各所に“ウォーリーを探せ”の如く隠されたナゾ(というかシンボル)を見つけることが目的のようになってしまい、肝心のストーリーが甚だお粗末。
リチャード・ギアはつくづく作品に恵まれない人だと思いました。
『隣人は静かに笑う』は佳作でしたが、この作品は、監督がまだ若く将来が有望視できる人材だということで贔屓目に見ても、やはり凡作は凡作。
どこで怖がらせたいのかも曖昧だし、ストーリーに起伏もない。
唯一、ナゾが解明されるのか否かの期待のみでなんとかラストまで鑑賞しましたが、肝心なことは解らず仕舞い。
実話を基にしているから過剰な演出は抑えてあるだの、モスマンの神秘性を高めるためだの色々憶測はあるでしょうが、僕は「映画」を観に行ったのです。「ドキュメンタリー」を観に行ったわけではありません。
また、『サイン』の時もそうでしたが、鑑賞後にご覧下さい的なチラシ。
作品の陳腐さを補うためにああいう小道具を使うのは本末転倒。
ただ、カメラワークは悪くない。パンよりも焦点移動をメインとしたその撮り方はセンスを感じました。
総じて言えることは、監督自身がやりたい事の焦点が定まってない気がします。
まだ若い監督だし、MTV出身だから映像で色々試してみたくて、で、できた結果がコレです、みたいな。
商業主義、大作主義のハリウッドらしからぬ作品ということで期待していたのですが、作品も小粒なら評価も小粒という残念な結果になってしまいました。