【映画総合サイト】cinemaINN
cinemaINN 映画データベース
キーワード
 
製作
出演
ジャンル指定
検索結果
使い方人気キーワード評価ランキング(5票以上)評価ランキング(全作品)新着作品作品登録


小さな中国のお針子

Balzac et la petite tailleuse chinoise ■フランス ■2002年 ■ラブストーリー
上映時間:110分
監督:載思杰
製作総指揮:ベルナール・ロラン / 王浙濱
原作:載思杰
脚本:載思杰 / ナディーヌ・ペロン
撮影:ジャン=マリー・ドルージュ
編集:ジュリア・グレゴリー/リュック・バルニエ
音楽:王浦建
出演: 周迅 / 陳坤 / 王双宝 / 叢志軍 / 王宏偉 / 肖雄 / 唐佐輝 / 陳衛 / 陳天陸 / 樊慶雲 / 素娃 / 楊丹丹
 1971年、文化大革命に揺れる中国。医者を親に持つ17歳のマーと18歳のルオは、反革命分子の子として再教育のため山奥深くに送り込まれた。そこはチベットとの国境近くに聳える鳳凰山にある村。2人はここで過酷な重労働を強いられる。そんな折、2人は近くの天眼(ティエンイェン)から来る仕立屋のおじいさんと孫娘のお針子に出会う。ルオは美しいお針子にたちまち恋をし、そして文盲のお針子に物語を話して聞かせたいと思い立つ。しかし、当時は共産党の宣伝書籍以外は全て発禁で、当然2人も1冊も持っていない。するとお針子が、同じく再教育でこの村に来ている「メガネ」がカバンに沢山隠し持っていると言い出す。そして、彼から本を盗めばいいと。そして3人は計画を実行に移すが、果たして、カバンの中にはフロベール、ユーゴー、トルストイ、ディケンズ、ロマン・ロラン、デュマ、ルソー、そしてバルザック等の外国小説が・・・2人は寝る間も惜しんで読み耽り、お針子にも交互に読み聞かせるのだった。だが、この宝物のような小説が3人の運命を大きく変えてゆく・・・
平均評価《1件中》★★★★(4/5)
投稿メッセージ
投稿者/投稿日/採点 コメント
きくりん
2003年04月10日(木) 09時07分
★★★★
 鑑賞前は当時の中国(毛沢東)を批判し、文革被害者をお涙頂戴よろしく描いたものなのかと不安交じりだったのですが、そういったメタファーは極力抑えられ、質の高い、暖かい作品に仕上がっています。なんといっても、悪い人が1人として出てこない!村長さんは初めこそ街から来た若い者にナメられちゃいかんと強く2人に当たりますが、本来は気のいいおじさん。次第に態度が柔和になってきます。また、他の村の人達も素朴で素直な人ばかり。本当の下放運動はこんなものではなかったとは思いますが、同じ中国人同士、憎み合うような関係には描きたくないという監督の優しさが伝わってきます。
 また、結局最後までお針子の名前は判らず仕舞いという演出も心憎い。これによって2人にとってお針子、また鳳凰山の村で過ごした日々が他の過去とは別の、心の引出しにしまいきれないノスタルジーを刻むこととなるのでしょう。
 映像も美しく、村から望む山河はまるで山水画のよう。そして、村で起こる様々なエピソードはどれもユーモラスで、微笑ましい。特に村長の虫歯を足踏みミシンを改造して拵えたドリルを使って3人が治療するシーンは大笑いしてしまいました!
 ホントによくできた佳作ですが、ただちょっと気になったのはフランス文学、というかヨーロッパ文化を偏重している感があること。盗んだカバンの中には『紅桜夢』等も入っていたのに一切劇中に出てこないし、その後マーはフランスへ移住し、ルオは上海で歯科医学の権威となっていますが、原作では2人とも中国を離れる設定でした。まぁ、元々西洋人向けに描かれた(というか、ダイ・シージェ氏自身の嗜好がそうであった)ためでしょうが・・・
 それから、ラストのシーンも蛇足。あのシーンがどうして必要なのか意図不明です。尺合わせのようでどうも納得いきません。
 それがなければあと☆プラス評価だったのになぁ・・・(^^;


YOUR NAME
E-Mail
HP
コメント
採点

使い方人気キーワード評価ランキング(5票以上)評価ランキング(全作品)新着作品作品登録
検索ホームcinemaINN TOP
Copyright © 1998-2000 cinemaINN All rights reserved
このサイトはInternet Explorer5.0で動作確認しています。その他のブラウザの場合表示がうまくいかないことがあります。