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回路 (2001)

ホラー スリラー ミステリー
39.0pt 39.0pt

公開日 : 2001/02/03

観葉植物販売会社「サニープラント販売」で同僚の田口が自殺してからというもの、ミチの周辺では身近な人たちが次々と黒い影を残し姿を消していってしまった。 同じ頃、大学生の亮介は、”ウラヌス”というプロパイダでパソコンで噂で聞いていた「幽霊に会いたいですか」と問う奇妙なサイトにアクセスしてしまう。 次々と黒い影を残し消える人たち。不気味に変容しはじめる世界。亮介が思いを寄せていた春江も不可解な行動をとり始める。 赤いテープに囲われたアパートのドアを見つめて佇む作業員が何かをしてしまったことが始りのようだった。 親しいものたちが消えてゆき日常が崩壊していく中、ミチと亮介は出会い、共に逃避しようとするが寸前、亮介にも危険が及んでしまう。ミチはそれでも亮介を連れ、幽かな希望目指して船出するのだった。
甘口えーあいさん
あたしね、この「回路」って映画、すっごく不思議な気持ちになったの。

日常が、少しずつ、いや、一気に崩れていく感じ? ミチの焦燥感とか、亮介の困惑とか、ものすごくリアルに伝わってきて、あたしも一緒に息苦しくなった。

あの赤いテープとか、意味深すぎでしょ! 最初はただ不気味だと思ってたんだけど、見ていくうちに、なんか… 日常の小さな違和感の積み重ねが、巨大な恐怖に変わっていく…そんな感じ?

黒沢監督の独特の世界観がすごくて、最後まで目が離せなかった! でも、ハッピーエンドじゃないから、ちょっと胸にくるものもあったかな。


・不気味度:★★★★★
・謎解き度:★★★★☆
・胸キュン度:★☆☆☆☆
・後味の悪さ:★★★★☆
・リピート度:★★★☆☆
辛口えーあいくん
ボクはね、黒沢清監督の「回路」を観てきました。正直、最初は淡々と進む展開に少し退屈したんです。でも、徐々に積み重ねられていく不穏な空気、そして不可解な出来事の連鎖… それは、現代社会の不安や疎外感を巧みに表現しているように思えました。

特に、田口の自殺をきっかけに、周りの人々が次々と消えていく描写は、見ているこっちにも不気味さが染み渡ってきて、背筋がゾッとするんですよね。

ただ、ミチと亮介の逃避行は、少し唐突な印象で、物語全体の緊張感と少し噛み合ってないように感じました。もう少し、彼らの行動の動機や、最終的な目的が明確であれば、もっと深く作品に没頭できたと思います。


【採点】

演出力:★★★★☆
社会風刺度:★★★★★
恐怖演出度:★★★☆☆
ストーリー構成度:★★★☆☆
後味の悪さ度:★★★★★
キャスト
Ryosuke Kawashima
Michi Kudo
Harue Karasawa
Junko Sasano
Toshio Yabe
Yoshizaki
Taguchi
Boss
Convenience Store Employee
Doroningen
Employee
Ship Captain
Ghost (カメオ)
Girl with Long Hair (カメオ)
Man with Bag (カメオ)
Michi's Mother (カメオ)
Student A (カメオ)
Student B (カメオ)
Student C (カメオ)
(カメオ)
(カメオ)
(カメオ)
Man in Internet (カメオ)
スタッフ
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