う〜ん、なんか切なかった…。「流されて…」ね。イサ・ダニエリ演じる女性、本当に繊細で、見てるあたしまで吸い込まれそうになった。

ジャンカルロ・ジャンニーニとの関係性も、ただ単純な恋愛じゃなくって、もっと複雑で、社会的な背景とか、お互いの抱える闇みたいなものが絡み合ってるのがすごく感じられた。

ラストは…ちょっと予想外だったけど、彼女の選択は、彼女なりの幸せへの道だったのかなぁって思うと、複雑だけど、なんか納得できちゃった。


現実逃避したくなるような、そんな繊細な気持ちにさせられる映画だったかも。


感動度：★★★★☆
共感度：★★★★★
切なさ度：★★★★★
後を引く度：★★★☆☆

うーん…正直、期待値よりは低かったかな。70年代イタリア映画特有の、社会問題を淡々と描くスタイルは理解できるんだけど、もう少しドラマティックな展開が欲しかった。ジャンカルロ・ジャンニーニの演技は素晴らしかったけど、イサ・ダニエリのキャラクターは、少し平板で感情移入しづらかった。

特に、労働運動の描写は、リアリティはあるものの、やや説明的な部分が多くて、見ているボクとしては退屈に感じてしまった。もう少し、個々の登場人物の葛藤や心理描写を深掘りしてくれれば、もっと心に響いたと思うんだけどね。

それでも、当時の社会状況を垣間見れるという意味では、歴史的価値は高い作品だと思う。


・リアリティ度：★★★★☆
・感情移入度：★★☆☆☆
・脚本の面白さ度：★★★☆☆
・演技力度：★★★★☆
・社会派映画としての完成度：★★★☆☆