この映画はホロコーストを描いた作品ではありません。
ホロコーストから救われた二百人を描いた作品です。
偽善はスピルバーグです。(晩年のヘミングウェイの『老人と海』同様スピルバーグの完璧な欺瞞です。)
でもユダヤ人を殺しまくった映像は衝撃的でした。
それが道徳に対する怒りなのか、内在する自己自身のサディズムなのかは僕にはわかりません。
ラストには何も感じませんでした。
感動・・・!
人の刻んだ歴史って、いいところも悪いところもふくめて
本当にすごい。本当に深い。
この映画は、単に戦争フィルムとか反戦とか反ナチとか正義とか
いう以上に大きいものを描いてるなって思ったな。
シンドラーや、ナチス党員、そのほかにもあっという間に死ぬ人や、幾度となく訪れた危機を幸運にも乗り切り長生きした人、、、
この映画は彼ら一人一人ではなく、全ての人間に
焦点をあてて、人間の生きた跡、人々の歴史を強烈に
描き出してる。
すごい。本当にすごい。
そして、シンドラーは偽善だったのかな??>しろ
トータルで見ると、そう思えないな。
単にナチスに完全に対立することが、シンドラーにとって
「善」ではないと思う。
彼は彼なりにナチスに対して出来る限りの
事をしたし、それがベストだった。だからあれだけのユダヤ人を
救えたんじゃないかな??
変に完全に対立したら、ナチスに殺されてユダヤ人も
救えなかった。
ようするに「偽善(善、判別不能)」は何もしないことより
数億倍(測定不能)素晴らしいことということだよね。
それが偽善(ナチスの敗戦を見越した偽善なのか、ユダヤ人を救おうとした善意なのか)は、本人しかわからないというより本人
すらその境界線は判別不能なんだよ(恋愛と同じ)
だからこの映画だって「偽善、自己保身」と思う人には
つまらんし、よく言えば「ロマンチスト」悪く言えば
「お人好し、世間知らず」の人にはすごく崇高な映画なんだよ
人間はだれでもナチスの親衛隊になりうるし、シンドラーにな
る可能性を持っているんじゃないのかな。
だから評価が分かれれば分かれるほどいい映画だよねこれは。
戦争の残虐さ醜さ全て描かれている。この作品を見ると、自分たちがどれだけ恵まれているか痛感する。ご冥福をお祈りします。
ヤマさんに同感です。子供がトイレの中に身を隠すシーンなど、歴史の重要な現実を、しっかり映像にした映画だと思います。歴史的な名作である事は間違いないでしょう。白黒とカラーの使分けには感嘆させられました。そして、なにより、スピルバーグ監督のユダヤ人虐殺への思いの強さが伝わってきます。
重たいテーマですが良い映画だと思います。この映画は伝記なのでしょうが、ドキュメンタリーの役目も果たしているように思えます。
第2次世界大戦から50年以上たった今、世界中で起こった悲劇の記憶を風化させないためにも、このような映画が必要なんでしょうね。
白黒だったんですね。残虐なシーン、人を簡単に殺してしまうシーンが多くてちょっと重かったんですが、本当にあんなことが行われていたのかと思うと唖然としてしまいました。
久々にビデオレンタルしてみたんですが、やっぱりいい映画です。特にシュターン役の人がいい味をだしています。彼から発せられる言葉はどれも印象的です。 音楽も非常にいいです。近いうちにサントラ買おうと思います。 それにしても、いつになったらDVDで発売されるんでしょうか?はやくこの感動をDVDで味わいたいです。
優位に立つ祖国によって虐殺が日常的に行われている中で、自分の正義と信念を見失わず、自分のやり方で抵抗したシンドラーに敬意を表します。
あと一人でも救えたのに、と泣き崩れるシーンは涙なしでは見られませんね。
私腹を肥やすことと自分の保身にしか興味を持てない日本のお偉いさんにぜひおすすめします。
最後のテーマ曲が悲しげでいい。濡れた石畳(墓石)の映像も。
しかし、シンドラーという人物像がいまひとつ見えてこない。
この映画を観れば戦争の狂気性が十分解る。
シンドラーが最初から“正義の味方”ではないところが
きちんと描かれていて共感が持てる。
心の底から感動し、泣いてしまった映画です。
「あ、泣きそう」とか思う暇もなく、涙が流れたのは
後にも先にもこの映画だけでした。
このメロディも素晴らしいですね。
文献やメディアを通じてしか今まで見たことの無いユダヤ人の迫害がこれほどのものだったのかと痛感しました。
映画だけでなくドキュメンタリーとしても心に残る作品でした。
最後、「このバッチを、、」というシーンでは、
『もういいよ。そんないいんだよ。』と泣いてしまいました。
あの赤い服の少女は、忘れられないシーンですね。
長くても、テンポがよく、素晴らしい映画だと思います。
白黒の映像の中で数シーン赤い服を着た少女が登場するが、これはスピルバーグが持っている優しさの象徴なのだと思う。回りの人々が無残にも殺されていく中で少女は街をさまよい結局は死んでしまう。死体を焼却処分するシーンでシンドラーが涙ぐむ姿が心に残る。
SUMMERさんに同感です。
あの状況下では、自分だったら一人として救えないでしょう。
シンドラーの行為が営利的だとか非難されてる部分もあるときいたことがあります。営利的だろうがなんだろうが救った事にかわりはないわけで。彼は最後にはかなりおちぶれていってらしい。英雄がいつまでも英雄じゃなくて・・。千畝さんという日本人もかなりの数のユダヤ人を救ったらしい。戦争ってこれでもかってくらい同種に残虐になるけれど、そうした極限でみせる勇気や相手を思いやる気持に救われる。