あら、痴話げんかって男女間の恋愛感情のもつれのことでしょう、それを言うならこれは三角関係よ。三角関係は恋愛映画の王道じゃありませんこと、オホホホ。私もDVDで見たけど、ミシェル・ファイファー神秘的でいいわ。ああいう女になりたいもんだ、がっはっはっは。マシューって、ムーミンのスニフにちょっと似てません、クラスにいたらいじめたくなるタイプね。ルトガー・ハウアーもタイプだけど、どっちかっつーと、レプリカントのときと『ヒッチャー』で変質者やってたときのほうが好み。でも、映画はグーよ。
痴話喧嘩に周囲を巻き込むなよ、って感じ。
坊主共の迷惑顔がそれを端的に現してる。
最近DVDで発売。85年の映画ですが、ちっとも古臭さを感じさせないラブ・ストーリです。ヨーロッパの風景とテーマ音楽、途中で流れる中世風音楽は、今でもとても新鮮です。
『ブレードランナー』のレプリカント ロイ・バッティ役で大ブレークしたルトガー・ハウアーも、ミシェル・ファイファーも、この頃はまだ若く美しいです。
しかし何と言っても、狂言回しであるフィリップ・ザ・マウス役のマシューが光っています。これ以後あまりヒット作に恵まれていませんが、彼はこのころは期待の若手俳優でした。
マシューと邪悪な司教役が嵌っていたジョン・ウッドは『ウォーゲーム』でも競演していました。また、『オーメン』で懐かしいレオ・マッカーンが、自らの過ちを償うために、イザボートナバールに協力する神父役でいい味を出しています。
ラストのナバールと司教の対決のシーンで、目の前で殺し合いが行われているのに、ただ祈るだけしか能のない聖職者たちが笑えました。