ドラマがしっかりしていた。モーツァルトってあんなにおもしろい人なのか。サリエリ役の人はアカデミー賞取ったけど、彼はだめだった。あの笑い方まで徹底した役作りをもっと認めてほしかった。あれだけの才能を持ちながら貴族の力がなければ生きられない音楽家のそれぞれの悲しみが浮き彫りになっている。俺はラップとかも好きだけど、この映画でクラシックもなんて格調高くいいんだろうと思った。セットもまさに豪華絢爛。
クラシックファンの私にはたまりません。もうこの映画は別格です。ラスト「ラクリモーサ」涙の日では、鳥肌が立ちました。
サリエリにひたすら共感。でも考えてみたらサリエリだって結構凄い人なのだ。それに比べてこの俺は、と後から色々考えてしまった映画だった。
どうしてもモーツァルトがナイナイの岡村さんに見えてしまって困りましたが…
〈顔とか笑い方とかが似ている気がするのですよ〉
内容は深く、色々考えさせられました。
サリエリの苦悩が身に沁みて伝わってきて、とても切なかった。私にはモーツァルトの方がよっぽど幸福なような気もした。もし、サリエリにモーツァルトの音楽の素晴らしさがわからなければ、彼はもっと幸せになれたのに、人生は酷だ。
それにしても、やっぱりモーツァルトの才能は素晴らしすぎる。全編にわたって流れる彼の音楽にサリエリと同じく魅了された。
自分の内から湧き出る奔放に翻弄されたモツァルトには、正直哀れを催した。
比べて、サリエリの何と幸せそうなことか。
豊富なデータベースを誇るCinema Innさんで、こんな重要な映画が登録されていないなんて。
音楽監督に就任したネビル・マリナーはアカデミー室内管弦楽団を指揮しています。この映画は、ある意味ミュージカルだといえます。