ミュージカルはかなり好きではないので特になんの感動、興奮もなかったです。
ただ、やはりアラン・メンケンの音楽は良かったとかすかな記憶をたぐりよせて今、思っています。彼にはアニメだけではなく実写作品の音楽をてがけてほしいですね。
DVD化されて嬉しかった一作です。
オリジナルでは食われてしまう恋人たちにショックを受ける観客が多かったということから、脚本がハッピーエンドになるよううまく変更されました。
オフ・ブロードウェイから引き続き起用されたエレン・グリーンが歌がうまいのは当然として、『ゴーストバスターズ1,2』でさえない会計士を好演していたリック・モラニスが意外に歌がうまいのに驚き。狂言回しとして「古代ギリシャ劇のコーラス隊」3人娘の歌も絶品です。とにかく、音楽だけでも十分聴き応えがあるので、当時わざわざサウンドトラックCD(ワーナー・ブロス 32XD-703)を探して手に入れたほどです。
しかし何と言っても、サディストの歯医者オリン・スクリベロ役のスティーブ・マーチンがいい!! 「I am a dentist...♪♪♪」って歌う場面はもう最高です。
『ゴーストバスターズ』でモラニスと競演しているマゾの鹿患者アーサー・デントン役のビル・マーレーもうまいです。そういえば、コーマン監督のオリジナルではこの役はジャック・ニコルソンが演っており、彼はこの演技が認められてブレークしたのでした。
フランク・オズ監督は俳優としても有名です。特に、『ブルースブラザース』の冒頭シーンで、「コンドーム、使用済み」といいながら嫌そうにボールペンで救い上げる看守の演技は、彼のアドリブだったそうです。