映画館で見たけれど、史実とアクション映画を絡めていたためか、なんだか肩透かしを食った感じだった。冒頭からして、映画「ジョーズ」の焼き直しって感じだった。この映画のパンフレットで史実だと知りましたね。単純にホラー映画として見ても、アクションを絡めているせいか、エンディングがすっきりしない。
そうそう、これはパンフレットで史実と伝えている参照本に興味をそそられて、注文して買った本の情報です。
(東宣出版)「ジェヴォーダンの人食い狼の謎」(アベル・シュヴァレイ著)(1922円税別)
この本は1993年に刊行されて、長い間絶版に近い状態にあった時、映画の影響で2002年に再販されています。いまこの掲示板を書いている2004年2月28日、残り僅かになっているようですよ。史実に関心がある方にお薦めします。
採点を入れるなら、この本ですね。下の採点はこの本の内容です。
「一体何だ?」という盛り上げや設定・アクションは
好きなんだけど、分かってからがちょっと拍子抜け。
でもこの系統は基本的に好き。
なんともフランス映画らしからぬ作品でした。
CG&アクションてんこ盛りで、さながらハリウッド映画。クリーチャー・デザインはあのジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップ、編集は『男たちの挽歌』のデヴィッド・ウーということで多国籍!映像にもその辺が如実に表れています。それが良いか悪いか観る人の好みだと思いますが、僕は史実に基づいた重厚な歴史劇を期待していたのでフェイントをかけられたよう・・・
とにかく中途半端という印象が拭えません。エンタテインメント作品というにはインパクトが弱いし、オカルト作品というには恐怖演出がB級。アクション作品というにはアクションシーンの露出不足。歴史作品というにはリアリティが欠如。この監督は一体何を表現したかったのでしょう?
救いはただのクリーチャーの出てくるアクション・ホラーで終わらせてしまっていないこと。事件の根幹を新教徒と旧教徒の確執という設定にし、真の獣は人間であると締めくくる・・・この辺はハリウッド作品にはない作風。まぁ、観終わってみればそんなに悪い作品ではなかったかなと・・・(^^;
でも、スローモーションやフラッシュモーションを多用する映像はウザったかったなぁ。