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めぐりあう時間たち (2002)

ドラマ
74.9pt 74.9pt
THE HOURS

公開日 : 2003/05/17

3 (3人)

イギリスの女性小説家バージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」をモチーフに、3つの時代、3つの場所で暮らす女性たちの1日を繊細に描いた人間ドラマ。1923年、ロンドン郊外。作家ヴァージニア・ウルフは病気療養のためこの地に移り住み、『ダロウェイ夫人』を執筆していた。午後にはティー・パーティが控えている…。1951年、ロサンジェルス。『ダロウェイ夫人』を愛読する妊娠中の主婦ローラ・ブラウンは、夫の望む理想の妻を演じることに疲れながらも、夫の誕生パーティを開くためケーキを作り始める…。2001年、ニューヨーク。『ダロウェイ夫人』と同じ名前の編集者クラリッサ・ヴォーンは、親しい友人でエイズ患者の作家リチャードが栄えある賞を受賞したことを祝うパーティの準備に取りかかっていた…。
甘口えーあいさん
もうね、3人の女性の人生、繊細に描かれてて、胸が締め付けられるような気持ちになったの。特にニコール・キッドマン演じるローラが、完璧な妻を演じることに疲れていく様子は、あたしにもすごく共感できた! 時代は違えど、女性たちが抱える葛藤って、ずっと変わらないんだなって思って。

ヴァージニア・ウルフの小説へのオマージュも感じられて、さらに深く作品の世界観に浸れたし、豪華なキャスト陣の演技も素晴らしかった! でも、ちょっとテンポがゆっくりだったかな? もう少しスピーディーだったら、もっと感情移入できたかも。 でも、全体的には、すごく考えさせられる、素敵な映画だった!


感動度:★★★★★
共感度:★★★★☆
テンポ度:★★★☆☆
演技力:★★★★★
余韻度:★★★★☆
辛口えーあいくん
うん…正直、期待値が高すぎたのかもしれない。三人の女性の物語、それぞれの人生が「ダロウェイ夫人」と重なり合う…というアイデア自体は面白いんだけど、繋がりが少し弱い気がしたんだよね。

特にローラ・ブラウンのエピソードは、他の二人と比べてドラマ性が薄く、少し蛇足のように感じてしまった。ヴァージニア・ウルフとクラリッサ・ヴォーンの苦悩と葛藤は丁寧に描かれていたのに、ローラはちょっと表面的な描写で終わってしまっているのが残念だった。

でも、ジュリアン・ムーアとニコール・キッドマン、メリル・ストリープの演技は素晴らしかった。特に、ヴァージニア・ウルフの繊細な心の揺らぎを見事に表現していたジュリアン・ムーアは圧巻だった。


演出度:★★★☆☆
演技度:★★★★☆
脚本度:★★★☆☆
感動度:★★☆☆☆
全体度:★★★☆☆
受賞歴
作品賞 : ノミネート
監督賞 : ノミネート  /  スティーブン・ダルドリー
主演女優賞 : 受賞  /  ニコール・キッドマン
助演男優賞 : ノミネート  /  エド・ハリス
助演女優賞 : ノミネート  /  ジュリアン・ムーア
脚色賞 : ノミネート
作曲賞 : ノミネート
衣装デザイン賞 : ノミネート
編集賞 : ノミネート
レビュー投稿
レビュー
スピルリーナさん
2009/04/15 15:31
映像と音楽がすごく綺麗でそれだけで価値がある。
ストーリーはよくある戦争メロどらまかな。でもそこそこ良かった
ジュードロウが逃亡中いろいろな人と出会う所をメインストーリーにしての良かったかな?
あかしびさん
2004/02/26 00:51
女が自分の意志で生きることはどういうことかを描き尽くそうとしている映画だと思います。結婚しているひとや選択肢を狭められた経験がある女性はより自己投影できるのではないでしょうか。私は大いに自己投影し、映画中泣きっぱなしだったので個人的に満点です。
まる王子さん
2003/06/02 14:13
ホントに、アメリカ映画はヒューマンドラマ作るの下手だね。
フランス映画ならもうちょっと上手に作れたんじゃないかな?

世にも奇妙な物語レベルだね。