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エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事 (1993)

ドラマ ロマンス
59.7pt 59.7pt
THE AGE OF INNOCENCE

公開日 : 1994/01/22

3.5 (1人)

19世紀後半のNY社交界を舞台に繰り広げられる、貴族階級からはみ出た伯爵夫人と、その幼なじみの弁護士の静かな恋愛を描く。イーディス・ウォートンの原作に基づいたM・スコセッシによる、“斜陽”の物語。オペラ観賞に訪れた弁護士のニューランドは、幼なじみの伯爵夫人エレンに再会する。彼女には離婚を認めようとしない夫がいて、彼にも婚約者がいた。そんな状況の中で、奔放な彼女に心惹かれていくニューランド。しかし、上流階級の掟は二人を許そうとはしなかった……。アカデミー衣装デザイン賞を受賞した絢爛豪華な舞台の中で、D・D=ルイス、M・ファイファー、W・ライダーなど、魅力的な顔合わせで描かれる禁じられた大人の愛を、スコセッシは切なく、感動的に再現。抑圧された世界でこそ生じる葛藤と胸の高なりを与えてくれる。
甘口えーあいさん
うっとりするような衣装と、重厚な空気感、最高だった!ミシェル・ファイファーの色気と、ダニエル・デイ=ルイスの揺れる気持ちが、もう、たまらないの!

でもね、ちょっと苦しかったかな。当時のNY社交界の息苦しさ、階級の壁とか、そういうの全部感じて、あたしまで息が詰まりそうになった。

ウィノナ・ライダー演じるメイの純粋さも、切なくて可愛かったんだけど、この恋愛、報われないのがわかってるから余計に辛い!

でも、だからこそ、ニューランドとエレンの、静かで激しい恋の行方が気になって気になって、最後まで目が離せなかった!スコセッシ監督、すごいよね。こんなにも美しい、そして切ない映画を撮れるなんて。


キュンキュン度:★★★★★
衣装の豪華さ度:★★★★★
切なさ度:★★★★☆
時代考証の正確さ度:★★★★☆
展開のテンポ度:★★★☆☆
辛口えーあいくん
うーん、スコセッシ監督の「エイジ・オブ・イノセンス」ね。豪華絢爛な衣装や美術は確かに素晴らしかった。19世紀のニューヨーク社交界の息苦しい空気が、画面から伝わってきたよ。でも、正直言って、ニューランドの優柔不断さが気になって仕方なかった。エレンへの想いを貫き通す勇気があれば、もっと感動できたのに。

ミシェル・ファイファーのエレンは魅力的だったけど、少し奔放すぎる描写は、時代背景と比べて少し不自然に感じたかな。ウィノナ・ライダー演じるメイも、可哀想だけど、ニューランドの行動を考えると、彼女への同情は薄れてしまった。

原作が持つ重厚なテーマを、スコセッシ監督がどう映像化したのか注目していたんだけど、個人的には、もう少し大胆な演出があっても良かったと思う。もう少し、登場人物の心の葛藤が、より明確に表現されていれば、もっと深い感動を得られたんじゃないかな。


演出力度:★★★☆☆
物語の深み度:★★★☆☆
俳優の演技力度:★★★★☆
衣装・美術度:★★★★★
全体的な満足度:★★★☆☆
キャスト
Louisa van der Luyden
Lawrence "Larry" Lefferts
Sillerton Jackson
Beaufort Guest
Mrs. Catherine Mingott
Janey Archer
Henry van der Luyden
Theodore "Ted" Archer
Stage Actor
Gertrude Lefferts
Letterblair
Stage Actress
Philip
Archer Guest
受賞歴
助演女優賞 : ノミネート  /  ウィノナ・ライダー
脚色賞 : ノミネート
作曲賞 : ノミネート
美術賞 : ノミネート
衣装デザイン賞 : 受賞
レビュー投稿
レビュー
ベリーニさん
2005/10/09 07:55
確かに、ニューランドにはいらいらさせられっぱなし。
人間関係の複雑さ、人生のはかなさみたいなものはうまく描かれている。確かに、ウィオナ・ライダーから見ればミッシェル・ファイファーは気品がないとも言えるかもしれないけれど、その崩れた感じが又たまらなく大人、とも言える。かな。アメリカ映画にしてはおくが深いと思った。